建築(内装工事)
医院建築は開業資金の中で非常に大きな割合を占める重要な部分であり、設計段階も含めると非常に多くの時間を費やす必要がある項目です。「設計」と「施工」を別々にするのか、一体ですすめるのかは、今までの開業経験者の意見をもとに先生に合ったスタイルで決定されたらいいかと思います。 業者選定は各先生方が非常に悩まれるところです。「会社の信用力」、「医院建築の実績」、そして「価格」、この3つの点が業者決定の重要な要因となるでしょう。特にこの中でも「医院建築の実績」は欠くことのできないポイントであるように思います。患者様の利用しやすさ、先生やスタッフの無駄のない動線、そして、医療機器の配置やプライバシーの確保等、一般住宅やオフィスビルの建築とは異なる点があまりにも多くあるからです。 先生の〝夢〟を実現される空間として、じっくりと検討していきたい部分です。
建築(内装工事)の注意点
工事の坪単価にどこまで含むのかによって、当然、差はあるので確認が必要です。
開業後、「しまった!」では、もう遅いので、できるだけ多くの建築事例を見たり、友人に聞いたりすることをおすすめします。
医院建築のチェックポイント
- 給排水設備、電気容量の確認。
- 玄関のドアは2枚。つまり、表のドアと、「風除室(下駄箱等)」を挟んで、待合室への入口ドア。
- 患者層に合った受付カウンターの高さ。
- 「姿(人影)」と「音」をさえぎるトイレの配置。
- 先生の指示が出しやすい「診察室」、「受付(薬局)」、「処置室(点滴室)」、等の配置。
- 看板はどの程度まで出せるのか。(地域によって規制に差がある)
- 「一足制」か「二足制」かは、診療科目(患者層)や地域性によって考える。
- 冬の寒さは予想以上…「床暖」は快適。